9月23日 - yukue presents "夜と海"
9月23日、yukue presents "夜と海"を見に行ってきました。
①I have a hurt
1バンド目、I have a hurt
bloodthirsty butchersやkiwirollなどの90’Sジャパニーズemo系統に激情系ハードコア要素を感じる4ピースバンド。
今回企画をしたyukueのドラムの賢ちゃんに、「I have a hurtってすごいバンドがいるよ」と言われ、去年Erase The Periodの企画で実際にライブを見た。言葉にならないくらいのショックを受けて、ライブ終わってすぐに「I have a hurtまじでやばい」ってラインでメッセージを送った。
衝撃的かつ圧倒的な音、でもすぐに壊れてしまいそうな、少し悲しみを抱えた雰囲気を感じる音。その今にでも壊れて無くなってしまいそうな爆音がいつまでも心地よく聞こえる。
それと歌。苦しみばかりの社会や変わりゆく生活の荒波に飲まれ、今にも崩れて消えてしまいたい弱い自分を肯定してくれるようなボーカル蜷川さんの歌がすごく好きだ。
あとリズム隊がとんでもない。ベースとドラムまじでどこからどうやって音出してるの?芯があるとかそういった表現では足りない、もはや大木のような音。
この日は(個人的には)意外にもトップバッター。それでもI have a hurtはI have a hurtのまま、いつも以上にものすごくかっこよかった。
この映像で宣伝している企画も行ったけども、本当に素晴らしかった。
I have a hurtは長年活動していながら、音源がない。そんなバンドが9月27日に11曲入りのフルアルバムを出す。
そのMVがつい先日公開されたので載せます。
好きだ。ものすごく好きだ。
自分の周りにはI have a hurtを愛している人が多い。好きだというのもおこがましく感じる部分がある。自分は去年初めて知った程度の人間かもしれないけど、その人達に負けないくらい好きになりたい。
やっと自分の音楽プレイヤーに「I have a hurt」の名前が並ぶ。画面をスクロールしてその文字を見つけたら真っ先にそのアルバムを流すだろう。
9月30日にレコ発ライブがあるそうなので、時間がある人は是非ともライブを見てほしい。
自分は行く。
②you,any
2バンド目、you,any
透き通るような女性ボーカルの声が特徴的な京都の3ピースバンド。
PVで音源を聞いていた程度でライブは初めて見たけど、すごい良かった。家で聞いていた曲の印象とは違って、ライブはすごく力強かったように感じた。
you,anyはハードコアやエモ、ポストロックといったジャンルではないと思う。でもジャンルを意識させるような余計な要素がないから、その分歌の良さが純粋に聞こえるし、体に入ってくる。"歌モノ"って言ってしまえばそれまでかもしれないけど、そういった簡単な表現の枠には留めたくないと感じるバンド。
当日のライブは上のライブ映像のように3人がものすごくライブを楽しんでいて、一瞬一瞬を大切にしようとしている感じが伝わってきてすごい微笑ましかった。
京都から東京に来てくれて、こんな良いイベントでライブを目の当たりにすることができて本当に良かった。
③水槽のクジラ
3バンド目、水槽のクジラ
東京のオルタナティブ4ピースバンド。しっかりとした力強いリズムと空間全体に響き渡るギターとそこに乗る優しい歌声。印象深いメロディーの曲群。
すごいなと感じたのは、リードギターの方の多彩な音を出す技術。キャッチーな曲に飽きさせない奥深さを感じさせることができるギターだなと感じた。まず足元のエフェクターが畳2畳分位ある。
水槽のクジラには季節を感じる部分が合って、自分が思うのは暖かくなり始めた春先の頃。3月から4月の、季節の変わり目。人それぞれ何かが変わっていく季節。
この曲がすごい好き。
水槽のクジラはコンスタントに活動してライブをして、MVを何本も出して、良い曲を量産し続けている。それはすごいことだ。
当日のライブもすごくいいライブだった。決して拳を上げるような音楽ではないかもしれないけれど、聞いている人に響く良いライブだったと思う。
④yukue
4バンド目、トリのyukue
American footballのようなポストロック・エモを感じさせるギターと伸びやかな歌、それとは正反対の3cmtourのようなシャウトが映える、東京の3ピースバンド
テクニカルなインスト曲もあれば、ドラムの手数が多いスピード感のあるシャウト中心の曲もあり。綺麗なメロディーの歌中心の曲もある。
ギター、ベース、ドラム構成の3ピースバンドにおいて、全体の音数が少ない分、こういった伝える手法を複数持っているのはすごく武器であると思う。
当日のライブもyukue節全開。こんなに曲はかっこいいのに、MCは笑いまくりで終始和みまくり。愛に溢れるライブであったと思う。
またこの日は、MVでも公開した"まるで線画のような"が入っている、1stMiniAlbum「Why don't you dance?」のレコ初ライブ。MVが公開されてからずっと聞いてきたこの曲もライブで初めて聞くことができて、ものすごく嬉しかった。
本編最後の「港へ」は個人的な想いが溢れまくってどうにかなってしまいそうだった。
個人的にyukueに関してはここでは書ききれないくらいの愛と感謝がある。
初ステージからライブ見させてもらい、ライブへ行けばこんな自分をいつも暖かく迎えてくれる。
たまにスタッフまがいな中途半端なことをさせてもらっているが、いつも「ありがとう」と声をかけてくれる。
遠征へもついて行かせてもらい、たくさんの思い出をもらった。
彼らのそんなyukueが初めてのアルバムを出して初めての企画を成功させた。こんなに嬉しいことは無い。
彼らが全身全霊を込めて作ったであろう1stMiniAlbum「Why don't you dance?」がより多くの人に届いて、その人達の生活の一部になってほしい。
公式通販でも販売しているそうなので、ぜひ手にとってほしい。
yukueのみんな
本当におめでとう